小安峡 蒸気の噴き出す渓谷を歩く
Early October ’22
道の駅美郷と十文字
道の駅美郷は一晩の宿としてはOKではあるが駐車場は道路に近く施設からは遠い。
小安峡に向かう途中道の駅十文字に立ち寄った。この道の駅は広く、たくさんの人出で賑わっていた。横手周辺の新鮮な野菜が豊富に並べられしかも驚くほど安く、いろいろな変わった食べ物も売られていた。多分車中泊には適さないかも知れないが見て歩くだけでも面白い道の駅だ。
小安峡
再びドライブを始めると雨が降り始め、直ぐに強く降り出した。峡谷に向かう山の中のドライブはかなり風も強かったが紅葉がとても美しかった。
小安峡は江戸時代から続く温泉街でたくさんの旅館やホテル、そして共同浴場もある。まずはビジターセンターに車を停めた。どこかで見た地図ではそこから大噴湯(だいふんとう)まで皆瀬川沿いに歩いて行けるようだったのでビジターセンターの裏から階段を降りて行くと小さな不動滝という滝があった。しかしどう見ても川沿いに歩いていくというのは無理な様だったので車に戻り小安峡大噴湯駐車場まで戻ることにした。
駐車場からはかなりの階段を降りて行く事になるがそんなには大変ではないと思う。
雨も酷く降っていたのと、そんなに大した事はないだろうと思ったのでカメラを持って行かなかった。しかし峡谷の下に着くと直ぐに後悔した。道は木々が色づいた聳え立つ岩山と急峻な川の間を行くのだが、それだけではなく、道には激しく噴き出る蒸気が溢れ高温の湯が豆鉄砲のように噴出していた。ひどい雨の中でも地球のとても興味深い姿をごく身近で感じられるフォトジェニックな場所だった。(写真はD.のスマホ)
夕食と寝る所を探すため398号と県道282号を通り、須川温泉から342号を走った。雨と霧の中の静かなドライブだ。雨の中でも山の紅葉は美しく面白いカーブが続いていった。
平泉まで降り道の駅厳美渓に車中泊することにした。特に大きくもなく近代的でもないが雨の中で施設の近くに停められるのはとても助かることだ。
The author is a long term resident of Japan who has and continues to travel the country extensively. Avoiding highways where possible, the author has driven from Kagoshima in Kyushu to Wakanai in Hokkaido covering 20,000 plus kilometres and counting.